英語英文学科

石川 千暁

石川 千暁 (いしかわ ちあき)

プロフィール

専門はアフリカ系アメリカ文学(黒人文学)です。とりわけ、ジェンダーやセクシュアリティの表象に関心があります。人々がいかに抑圧されてきたかという視点で語られがちな黒人文化・文学ですが、個人的には、そのような中でも歓びや希望が見出される瞬間にこそ目を向けたいと思っています。現在はトニ・モリスンやジェイムズ・ボールドウィンなどの作品を、身体に根ざした癒しという観点から分析しています。

 

最近では文学研究と並行して、ヨガや瞑想の実践を用いた教育のあり方を模索しています。そうした実践で培うことのできるマインドフルネスの重要さを、難解な哲学や科学の言語を用いるのではなく、学生の皆さんが実感できるような方法で伝えていきたいと考えています。

主な著書・論文

  • 「身体に根ざしたエロティックな力―ネラ・ラーセン『パッシング』からトニ・モリスン『スーラ』へ」 『読むことのクィア―続・愛の技法』中央大学人文科学研究所編, 中央大学出版部, 2019年刊行予定.
  • “Her Self in the Making: Female Promiscuity in Wallace Thurman’s The Blacker the Berry.” The Journal of the American Literature Society of Japan 15 (2017): 25-42.
  • 「白人ヒロインを物語るということ―Zora Neale HurstonのSeraph on the Suwaneeにおける障害、優生学、正常化」『英米文學』76 号, 2016年, 71-86.
  • “Modernizing Sex: Nella Larsen in the Era of Marriage Reform.” The Journal of the American Literature Society of Japan 10 (2011): 1-18.
  • 「If Beale Street Could Talkにおける生殖セクシュアリティ―語り手の主体性をめぐって」『アメリカ文学研究』45号, 2009年, 77-92.

担当科目

  • 基礎セミナー
  • 米文学 (現代)
  • 米文学 (特論)
  • セミナー
  • 英文講読 (発展)
  • 英語
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

石川ゼミ写真

このゼミでは、おもにアフリカ系アメリカ人作家の小説を扱い、人種、ジェンダー、セクシュアリティ、階級といった差異の軸を手がかりに、皆でディスカッションをします。作品や背景について学ぶことは、日本に生きる女性である私たち自身が、よりスマートに、ポジティヴに生きていくための道をひらいていくことでもあります。2019年度のテクストは映画化もされたボールドウィンの『ビール・ストリートの恋人たち』です。

 

また本ゼミではヨガの呼吸法や瞑想の実践を行い、学生の身体的・精神的な気付きを促しています。そうした気付きの大切さを皆さんが納得できるような言葉で説明することも、私の役割だと考えています。

学生から

石川ゼミ授業風景写真

石川ゼミでは学生一人ひとりの参加を重視しており、みんながそれぞれの意見を出し合うことで理解をより深めることができます。一つの作品をゆっくり議論していくので、文学が苦手な人でも自然と向き合うことができます。石川先生の授業のおかげで、文学は難しいという考えがなくなり、楽しいと感じることができるようになりました。

 

若い女性が主人公の作品を扱うことが多いのも、石川ゼミの特徴です。文学を通して、自分自身の女性としての生き方についても学ぶことができます。石川先生が私たち学生に向ける言葉は、今後の生き方を変えるぐらい心に響くものです。先生の言葉一つ一つが本当に大好きです!!!!

過去の卒論タイトル

  • ネラ・ラーセン『パッシング』に見る人種とジェンダー
  • 『青い眼が欲しい』におけるピコーラの悲劇
  • ヒップ・ホップに見る人種主義の国アメリカ
  • 『食べて、祈って、恋をして』論―バランスを取り戻すためになぜ旅が必要だったか