日本文学科

学科長から

学科長から

学科長 天野 みどり 拓き拓かれる日本文学の探究を

地球上の様々な場所で、そして、昔から今に至るまで、人間は「ことば」によってたくさんの「文学」を創りあげ、人間の夢や可能性、多様な考え方、一人の人生では味わい尽くせないような喜びや悲しみを形にしてきました。「文学」は、私たちの人生を深く豊かなものにする、「ことば」による幾重もの世界の創造と言えるでしょう。

日本文学科では、三本の柱である、日本文学・日本語学・漢文学を学ぶことにより、ことばを駆使してこうした世界を造り出す、あるいは受容する、人間の思い・考え方を知り、人間とはいかなるものなのかを深く考えていきます。このような学問を通して培う力は、実社会ですぐに役に立つ知識や技術ももちろんですが、何よりも、人間のあるべき方向を考えていく、生きるための思考力です。

皆さんが4年間、学問の世界に浸り、楽しみ、迷ったり戸惑ったりしながらも、少しずつ確かな思考力を蓄え、卒業後にはどのような世界でも自分らしく生きていける自立した人となりますよう、教員一同、力を尽くしていきたいと思います。

学科長 天野 みどり