コミュニケーション文化学科

松田 春香

松田 春香 (MATSUDA, Haruka)

プロフィール

松田春香冷戦期の朝鮮半島を中心とする東アジア国際関係史を主に研究しています。米国・韓国などの外交・軍事文書を収集し、それらを読み解く作業は骨が折れますが、自ら「現地」に出向き、見聞を広げることは何にも代えがたい喜びでもあります。
[ E-mail ]haruka.matsuda[at]otsuma.ac.jp

主な著書・論文

  • 「東アジア『前哨国家』による集団安全保障体制構想とアメリカの対応―『太平洋同盟』と『アジア民族反共連盟』を中心に」『アメリカ太平洋研究』(東京:東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター)5号、2005年3月。
  • 「アメリカ・韓国・南ベトナムの軍事交流のはじまり―李承晩(イ スンマン)・韓国大統領による韓国軍インドシナ派兵提議を中心に」同時代史学会編『朝鮮半島と日本の同時代史―東アジア地域共生を展望して』日本経済評論社、2005年12月。
  • 「世紀転換期のアメリカ合衆国と朝鮮半島-日本による大韓帝国保護国家までを中心に」『アメリカ研究』44号、2010年3月。
  • 「1950年代韓国の対南ベトナム外交」『大妻女子大学紀要文系』43号、2011年3月。
  • 「韓国におけるベトナム戦争の記憶」和田春樹、後藤乾一ほか『岩波講座東アジア近現代通史第8巻―ベトナム戦争の時代、1960-1970年』岩波書店、2011年。
  • 「日米韓軍事『同盟』の形成 : 朝鮮国防警備隊・韓国軍/警察予備隊・保安隊・自衛隊創設過程を中心に」『大妻女子大学紀要文系』45号、2013年3月。
  • 「韓国映画に見るベトナム戦争の記憶」『コミュニケーション文化論集』14号、2016年3月。
  • 「1970年代前半韓国の『デタント(détente)』への対応 : 対国府政策を中心に」『コミュニケーション文化論集』17号、2019年3月。
  • 「韓国・台湾のCOVID-19への対応―コロナ禍があぶり出した諸問題、台湾抑え込みの成功要因―」(2021/04/02)(笹川平和財団アジア事業グループの特別事業サイト「コロナ対応から考えるアジアと世界」掲載<https://www.spf.org/asia-peace/covid19/20210402_5.html>
  • “The Consequences of Military Exercises among the United States, South Korea, and South Vietnam in the 1950s,” Selected Paper of the Korean Studies Graduate Student Conference, (Boston: Korea Institute, Harvard University) Vol. 4, June 2007.
  • “A Clash of Empires in East Asia: The Geneva Conference on Korea, 1954,” Seoul Journal of Korean Studies (Seoul: Kyujanggak Institute for Korean Studies, Seoul National University) Vol. 20, No.2, December 2007.

担当科目

  • 1年次ゼミⅠ、Ⅱ
  • 2年次ゼミⅡ
  • 卒業研究ゼミⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
  • 異文化コミュニケーションⅠⅡ、Ⅱ
  • 国際関係論
  • 韓国・朝鮮文化演習
  • 韓国語Ⅰ、Ⅱ
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

松田春香ゼミ集合写真このゼミは、「国際関係学」や「東アジア研究」に関心を持つ学生に開かれています。「国際関係学」を研究する学生は、戦争・紛争・難民など、日本や世界で起きている問題を取り組んでいます。また、「東アジア研究」では、韓国・北朝鮮を中心とする東アジア諸国の政治・経済・社会・文化を広く学び、日本が今後それらの国々とどのように付き合っていくべきかを考えています。

本学科もそうですが、現代世界の様々な問題を広く研究できるのが、このゼミの大きな特徴です。ゼミ合宿では、JICA(国際協力機構)横浜を訪問し、日本の国際協力のあり方を考えたり、日本に住む外国人留学生にお話を伺い、外国人とどのように共生していくかと考えたりしています。

グローバル社会に生きる「国際人」として羽ばたきたい方、このゼミはそんなあなたを待っています。

学生から

松田春香ゼミ写真松田春香ゼミ写真本ゼミには、朝鮮半島研究や国際関係に関心のある学生が集まっています。私は卒業論文で北朝鮮の難民について取り上げるので、朝鮮半島のことも国際関係のことも学ぶことが出来るこのゼミに入って後悔をしたことはありません。なんといっても一番の魅力は、国際交流に関心が高い仲間と共に学べることです。3年次のゼミ合宿で行った外国人留学生との交流会では、外国人にとって日本はどのようにうつっているのか改めて考えるきっかけになり、とても良い経験になりました。

過去の卒論タイトル

  • アメリカ合衆国の医療保険制度の問題点
  • 群馬県大泉町の日系ブラジル人との共生―現状と課題―
  • フェアトレードはコーヒー豆生産者を救えるか
  • 日本軍「慰安婦」問題に対する理解
  • 韓国人の『美容』意識
  • 発展途上国と先進国の関係性―ソマリア共和国から考える―
  • 元在日コリアン脱北者と日本人妻に対する日本政府の対応
  • 韓国における小学校英語教育―日本は何を学ぶことができるか―
  • 難民の現状と今後の課題―アフガニスタン難民を一例に―
  • 「韓流」ブームの歴史と現在