松村 茂樹 (まつむら しげき)1961年生まれ・大阪府出身
プロフィール
私は、中国の文化人の研究をしており、博士論文のテーマは、「中国最後の文人」といわれる呉昌碩でした。ところが、2015年度、ボストン大学客員研究員として米国ボストンに滞在し、米国の「個」が「ヨコ」に繋がる「ヨコ社会」に興味をもったのです。そして、日本の「タテ社会」を「ヨコ社会」に変革すべく、米国発の「サーバントリーダーシップ(servant leadership:リーダーとして「ヨコ」のつながりを重視し、他者へ仕える精神)」の研究へ新たに取り組んでいます。研究は、興味が大切です。みなさんも自身の興味を大切にして研究に取り組んでください。私も「サーバントリーダーシップ」の精神で、みなさんをサポートしたいと思っています。
主な著書・論文
- 『近代中国の文化人と書』(研文出版、2000・6)
- 『書を探る』(アートダイジェスト、2000・10)
- 『呉昌碩談論』(編・柳原出版、2001・5)
- 『呉昌碩研究』(博士論文・研文出版、2009・2)
- 『「書」を考える』(二玄社、2010・9)
- 『呉昌碩と日本人士』(「Otsuma eBook」大妻女子大学人間生活文化研究所、2019・7)
- 『書と画を論じる』(研文出版、2019・10)
- 『言語文化〔文部科学省検定済教科書高等学校国語科用〕』(共著・文英堂、2021・3)
- 『古典探究〔文部科学省検定済教科書高等学校国語科用〕』(共著・文英堂、2022・3)
- 「日本における「サーバントリーダーシップ」導入―「タテ社会」を変える試み」(『コミュニケーション文化論集』第20号、2022・3)
- 『現代中国語圏映画研究―第五世代と第六世代』(「Otsuma eBook」大妻女子大学人間生活文化研究所、2022・10)
担当科目
- 現代国際地域事情
- 1年次ゼミⅠ
- 2年次ゼミⅠ 、Ⅱ
- 卒業研究ゼミⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
- コミュニケーション中国語Ⅰ
- 異文化コミュニケーションⅠ、Ⅱ
- 中国文化演習
- コミュニケーション文化特殊研究
- 文字文化論
ゼミの紹介
教員から
ゼミは大学の醍醐味を堪能できる場です。ゼミ生一人一人が興味あるテーマに取り組み、教員がそれを研究として成り立つようサポートします。そうして卒論を書き上げた時、みな充実感を得ます。それは、自説を説得力ある形で、論文にまとめあげ、思考し、発信できる人になれた喜びからです。
また、ゼミでは、かけがえのない仲間を得ることができます。学問の場を共にする仲間と、2年間を濃密に過ごすことで、みな確実に豊かな人になって行きます。毎年、ゼミ生を社会に送り出しながら、それを実感しています。
学生から
私たちのゼミは、とても仲が良くアットホームなゼミです。そのため、授業内でのディスカッションでも学年・クラスの垣根を越え、意見を言いやすい雰囲気になっています。ゼミ合宿や企業訪問など、学校外での活動が多いところも魅力の1つです。また、卒論や進路のことなどで相談があれば先生が親身に聞いてくださいます。ゼミ生の間では「困ったことがあれば松村先生へ」が合言葉。このゼミに入り、最高の仲間・先生に出会えてとても幸せに思います。
2022年度松村ゼミ卒論題目
- 化粧から考える日中の美意識
- アニメ『プリキュア』から見るジェンダー観
- 犬養毅のコミュニケーション能力―「話しを聞こう」からの分析
- 日中における化粧文化の比較
- 日本における韓国文化の受容
- ディズニー映画『アナと雪の女王』が与えた社会現象
- 中国における少子化問題
- フィリピンの階層社会について
- 日韓のアイドル文化について
- 日韓における男性のメイク文化について
- 中国番組『创造营』の大衆性
- 日韓における映画・ドラマポスターの比較
- 台湾における「ヨコ社会」の形成−⽇本への導⼊の展望−
- 日台の新型コロナウイルス対策の相違