日本文学科

内藤 千珠子

内藤 千珠子 (ないとう ちずこ)

プロフィール

近現代の小説を対象とし、ジェンダーとナショナリズムの関係をテーマに研究しています。物語のしくみを考えていくと、物語を成り立たせる差別の問題に出会わざるをえませんが、なぜ物語が差別の構造を含みもつのか、女性身体や植民地、帝国、境界の表象を通して考察してきました。

小説の言葉は、見えにくい物語の制度を、目に見える姿として描き出し、わたしたちの日常を縛るのとはちがった世界像を手渡してくれます。そうした文学の魅力と可能性について、考え続けていきたいです。

主な著書・論文

  • 『愛国的無関心――「見えない他者」と物語の暴力』(新曜社、2015)
  • 『田村俊子』(共著、ひつじ書房、2014)
  • 『小説の恋愛感触』(みすず書房、2010)
  • 『表象の現代』(共著、翰林書房、2008)
  • 『文化のなかのテクスト』(共編著、双文社出版、2005)
  • 『帝国と暗殺――ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』(新曜社、2005)

担当科目 (シラバスを参照してください)

  • 全学共通科目
  • 日本文学科現代文学関係科目など
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
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ゼミの紹介

教員から

内藤ゼミ写真思考のスタイルをみつけること。このゼミでは、それぞれが自分のテーマをとおして「考える力」を身につけるために、発表者と聞き手との間で、いつも熱のある議論が交わされています。自らの考えを言葉にして発表し、他者の声を聞き、拾い上げ、ときに葛藤しながら、自分を壊して学ぶ体験を積み重ね、自分らしい卒業論文を作り上げていく時間です。

学年の隔たりなく批評的な意見がやりとりされるので、4年生と3年生はそうした体験を通じて親しく仲良くなっていくようです。ゼミコンパは、年に2回ほど行っていますが、授業とはまたちがった雰囲気で、非日常的に盛り上がります。

ゼミでの学びと交流をとおして、近現代文学を読むことと、いま自分が生きて在ることの意味とをつなぐ言葉を手に入れてほしいと願っています。

学生から

内藤ゼミ集合写真

内藤ゼミ、6つの魅力。

んでもアリ。/扱うものは現代・近代文学から映像やマンガまで幅広い!

つも新たな出会い。/毎回様々な作品・考え方・知識に出会え、世界が広がる。

びだすテクストの枠。/ジェンダー論など現実社会と関連する方法論を多く用いているので、ふと見た映画やテレビなどでテクストの中に見た問題に気付くことも。

きうきできる木曜の朝。/個性豊かなゼミ生に会える木曜日は学校に向かう足取りもいつもの5割増しで軽くなる!

んりょく。/誰に頼まれなくても全力で発表に臨む風土。互いに影響を受けながら向上心を持って成長できる!

りょく的な先生。/ファンなゼミ生多数。ついていきます!と思わず口に出したくなる先生。

*興味のあることにとことん向かい合えるゼミです。

楽しみながら成長したいのなら、自信を持って内藤ゼミをお勧めします!

過去の卒論タイトル

  • 棄却(アブジェクシオン)からの呼び声―『なんくるない』における応答可能性
  • 魅惑する痴人の虚構世界―『痴人の愛』が創出する美の幻想
  • 異界への旅立ち―『霧のむこうのふしぎな町』の世界観を探る
  • 空白と不可視の差別―『アヒルと鴨のコインロッカー』をめぐって
  • 『文藝春秋』に見る匿名性―文壇共同体と『侏儒の言葉』