コミュニケーション文化学科

大野 真

大野 真 (おおの まこと)1951年生まれ・埼玉県出身

プロフィール

大野真フーゴー・フォン・ホフマンスタールを中心とした、いわゆる「世紀末ウィーン」の文芸・文化が本来の研究対象でしたが、最近は映画を文学の一ジャンルとして読み解くという作業に従事しています。「表象文化・コミュニケーションⅠ・Ⅱ」の講義では、映画におけるユダヤとナチスの描かれ方を研究することで、コミュニケーション文化学科の2本柱である「メディアコミュニケーション」と「異文化コミュニケーション」の両方の領域に跨(またが)った授業を行なっているところです。宮崎駿や新海誠のアニメもゼミの授業で好んで取り上げる題材です。

主な著書・論文

  • 『深読み映画論――「暗い日曜日」の記憶』(春風社、2009年)
  • 『オペラ「薔薇の騎士」誕生の秘密――R・シュトラウス/ホフマンスタール往復書簡集』(共著、河出書房新社、1999年)
  • 「異類の潜む場所――ホフマンスタール初期作品における三つの迷宮」(『オーストリア文学』第2号所収、1986年、第27回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)
  • 「チャンドスの河――ホフマンスタールから三島由紀夫へ」(『大妻女子大学紀要―文系』第32号所収、2000年)

担当科目

  • コミュニケーション文化概論
  • 1年次ゼミⅠ
  • 2年次ゼミⅠ、Ⅱ
  • 卒業研究ゼミⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
  • 表象文化・コミュニケーションⅠ、Ⅱ
  • 映像文化演習
  • 欧米文化論
  • コミュニケーション文化特殊研究
  • 映像・演劇の世界
  • ドイツ文化
 ※ 講義内容は次のリンクより、シラバスページにアクセスし、教員名で検索してご確認ください。
シラバスで詳細を見る

ゼミの紹介

教員から

大野ゼミ写真皆さんは宮崎駿監督の映画『ハウルの動く城』を観たことがありますか? あのラストシーンで、軽やかに飛び去り行く城のお尻に洗濯物が一列はためいていた事に気がつきましたか? 最初期の『パンダコパンダ』を始めとして、『となりのトトロ』にも『天空の城ラピュタ』にも、洗濯物は宮崎アニメのいたる所に顔を出します。しかもそれが干される位置は常に、仰ぎ見るような異常な高みにある。皆さんはその事の深い意味を考えたことがありますか?

私たちの卒研ゼミでは、映像の一時停止を繰り返しながら、質問と解析の積み重ねによって、作品の細部と全体を「精読」していきます。映画とは人間と自然と神々が出会う「関係性の森」であり、日常では得られぬ「より深いコミュニケーション」の成立する場所です。そこはまた、今まで知らなかった真の自分自身と出会う「約束の場所」であるかもしれません。皆さんも主人公たちと共にそうした薄明の森に分け入ることの胸躍る喜びを味わおうではありませんか。

学生から

大野ゼミ写真大野ゼミ写真私たちのゼミでは、大野先生の解説とともに様々なジャンルの映画を鑑賞し、より深くその映画を読み解くという授業が行われます。名作といわれる映画や心に残る映画には、歴史や文学、監督や俳優に絡む様々な背景があり、何気なく見送るワンカットにもメッセージが隠れています。大野先生の解説を聞き、映画の背景や隠れたメッセージを理解すると、今まで知りえなかった映画の奥深い魅力に気付きます。映画は単なる娯楽作品と考えていた私の価値観も、大野ゼミに入って大きく変わりました。映画を語る時はみな真剣ですが、大野先生は寛容でユーモアがあり、先輩と後輩の仲もいい楽しいゼミです。どうしても参加したかったこのゼミに入れた時、とても嬉しかったことをよく覚えています。上映後の議論もエキサイティングですよ。

過去の卒論タイトル

  • 不確かなカタチ~西川美和作品を読む~
  • 日常に息づく平行世界~新海誠と「約束の場所」~
  • アシタカは何処から来たのか、そして何処へ行くのか~『もののけ姫』読解~
  • ミュージカル『WICKED』における言語の壁~演出と翻訳の視点からオズを望む~
  • 劇団四季の光と影~浅利慶太の功罪について~