日本文学科

学科長から

学科長から

学科長 小井土守敏 「対話」による思考力を

私たちは、「ことば」で考え、「ことば」で伝え、また理解し、「ことば」でその思いを残していきます。日本文学科では、我が国に残され、また現在も生み出され続けている「ことば」による作品、あるいは「ことば」そのものについて、広く、深く考え、人間の真理、その普遍性に迫ろうと努めます。

「ことば」について学び、書き残された「ことば」を読み取り、理解し、「ことば」によって考えを表現する。人々は、なぜそのように表現したのか、何のために書き残したのか、何を我々に伝えたかったのか。そして自身の理解を、どのように伝えるか…。この問いを重ねていくことこそ、コミュニケーションつまり対話であり、人間理解への道だと言えましょう。

私たちは、この「対話」を大きな軸として、みなさんの学びをサポートします。仲間との対話、教員との対話、文献や資料との対話を幾度も重ねて、考える力を培っていただきたいと思います。そして、「考える力」を手にした自分をどのように活かし、どのように社会に還元するのか。それぞれが自信を持って選び取っていけるよう、教員一同、さらに「対話」を重ねて参ります。

日本文学科長 小井土守敏