現在の仕事内容を教えてください。

投資家向けの企業情報の開示をサポートする会社に勤務しています。不動産投資信託（Jリート）に特化した法廷書類作成のサポートをはじめ、資産運用報告の作成やウェブサイト作成のご提案など、幅広い業務を担当しています。

仕事のやりがいを教えてください。

国の法令に準拠して情報開示をサポートする仕事なので、公正かつ正確であることが当たり前のように求められます。企業の重要な情報を扱うため大きな責任を伴いますが、携わった資料が社会に発信されたときはやりがいを感じます。

大妻での学びは、どのように生かされていますか。

開示資料は、数値だけでなく文章の記載も多くあり、文章の辻褄や「てにをは」の確認、校正を行う際に大学で培った文章力が生かされていると感じます。また、演習の授業では学生同士で意見交換し、物語の解釈を一つにまとめる経験をしました。現在の仕事もさまざまな意見を交わす場面があり、大学での学びが役立っていると実感します。

今後の目標や抱負を教えて下さい。

これまで以上に勉強と経験を積み、お客さまに求められる以上のサービスが提供できるようまい進したいと思います。

在学中は、性別にとらわれずに柔軟に文学を読み解く「ジェンダー論」に取り組みました。卒業論文では、綿矢りさの小説『ひらいて』を考察し、社会における女性の立ち位置に焦点を当てて登場人物の心の動きを追いました。文学作品を、ある一面からの解釈ではなくさまざまな角度から読み解く学びは、教員になった今も、一人ひとりの生徒を多面的に捉えようとする姿勢に生かされています。現在は中学1年生と3年生の国語を担当しています。私が努力すればするほど、生徒たちの発言が増えたり、課題への積極性が見えたりと目に見える反応があり、大きなやりがいと喜びを感じます。教員とは無限の可能性を秘める子どもたちの成長を支える仕事であるという使命感を胸に、毎日を過ごしています。私も生徒たちと共に、常に学び、挑戦し続ける教員でありたいと思っています。