海外大学院合格体験記 ―今春の卒業生のうち海外大学院に合格した方おふたりに合格体験記を寄稿していただきました―
2026年春を迎え、卒業生の皆さんも様々な進路で新しい生活を始めておられます。
今回は海外の大学院に進学なさった卒業生のうち、韓国で学生生活を始めておられるおふたりに合格体験記を寄稿していただきました。
皆さんの今後の進路の参考になればと思います。
☆吉田 菜紀さん
進学先:韓国・西江大学大学院
Q:韓国大学院への留学を決めた理由・志望動機について教えてください。
A:大学4年次に学内プログラムを通して韓国へ交換留学した際、日本と韓国の大学生の政治に対する認識に差があることを実感しました。その背景にメディアがどのような影響を及ぼしているのかを、より深く研究したいと考えるようになり、現地で学ぶことに意義があると思ったことから、韓国の大学院への進学を決めました。
また、留学中に、韓国の大学生がテストや日々の授業に真剣に取り組む姿を間近で見て大きな刺激を受け、私も同じような環境で学び、研究に力を入れたいと感じたことも理由の一つです。
Q:大学院入学のためにどのような準備に取り組みましたか?(韓国語の勉強も含む)
A:語学面では、留学から帰国した時点でTOPIK6級を取得しました。また、大学院入試ではTOEICなど英語スコアも加点要素になり得ると知り、可能な範囲で英語学習にも取り組みました。ただし、最終的にはTOPIKの成績のみを提出し、TOEICのスコアは提出しませんでした。
出願校を決めるにあたっては、各大学の教授の研究分野、奨学金制度、入試方法などを調べました。大学名と前年の募集要項を韓国語で確認し、出願時期や必要書類を事前に把握できるよう準備しました。書類のみで出願できる大学院と、書類に加えて面接が必要な大学院があり、面接対策については想定問答を作成し、繰り返し練習しました。
Q:コミュニケーション文化学科で取り組んだ卒業論文の内容と大学院入学後の研究テーマについて教えてください。
A:卒業論文のテーマは「韓国における市民運動とSNSの相互作用―ユン大統領弾劾要求運動を事例として―」です。交換留学中に、日韓の若者の政治意識の違いを実感したことがきっかけとなり、その差に関心を持ったことから本テーマを設定しました。分析にあたっては、文献や報道の分析に加えて、実際にデモに参加した20代の韓国人大学生4名へのインタビュー調査も行いました。
大学院入学後は、メディアが社会や市民に与える影響を、日韓比較の観点から研究したいと考えています。特に、日本と韓国のマスコミ報道を対象に、扱われるテーマの傾向や報道姿勢、記事の構造を比較・分析し、メディアがどのような視点で市民に情報を提示しているのかを明らかにしたいです。

☆長谷川 優さん
進学先:漢陽大学 国際大学院 グローバル戦略情報学科
Q:韓国大学院への留学を決めた理由・志望動機について教えてください。
A:私は港町で育ったことから幼い頃から異文化に興味がありました。大学で、日本と距離的に近い韓国であっても、文化や価値観が大きく異なることを知り、卒業論文の研究から意思決定の方法などにも違いがあるのではないかと考えるようになりました。さらに、国際企業でのアルバイトを通して、実際に企業が情報を基に戦略的な判断を行う場面に触れ、その重要性を実感しました。また、韓国は英語教育にも力を入れており、韓国語に加えて英語でも学べる環境に魅力を感じました。これらの理由から、国際的な意思決定を分析する力を身につけるため、韓国の国際大学院への進学を志望しました。
Q:大学院入学のためにどのような準備に取り組みましたか?(韓国語の勉強も含む)
A:大学院進学に向けて、韓国語能力の向上に力を入れました。TOPIK対策として語彙や文法の基礎から復習を行いました。また、リスニング力の強化のために韓国ドラマや講義動画を活用し、実際の言語使用に慣れるよう意識しました。加えて、志望理由書や研究計画書の作成にも取り組み、自分の関心分野を明確にしました。英語での授業にも対応できるよう、基礎的な英語力の復習も並行して行いました。
Q:コミュニケーション文化学科で取り組んだ卒業論文の内容と大学院入学後の研究テーマについて教えてください。
A:卒業論文では、韓国社会におけるルッキズムをテーマに、メディアが人々の外見に関する価値観の形成に与える影響について分析しました。この研究を通して、情報やイメージが人々の認識や行動に大きな影響を与えることを実感しました。大学院ではこの関心を発展させ、マーケットインテリジェンスや国際経営の視点から、情報収集や分析が企業や国家の意思決定にどのように活用されるのかを研究したいと考えています。
