授業紹介「英語発音入門」(担当 新谷敬人教授)
今日は英語英文学科1年生の授業「英語発音入門」をご紹介します。発音を良くしたい、英語が上手に話せるようになりたい、と思う方には非常にためになる授業です。ご担当の新谷教授にお話をうかがいました。
Q1:「英語発音入門」とはどのようなことを学ぶ授業ですか?
日本語ネイティブが英語でコミュニケーションを取る時に、発音上の「壁」となる部分を、理論と実践の両面から学びます。例えば、hatの母音(帽子の「ハット」)とhutの母音(ピザハットの「ハット」)は、どちらも日本語で「ア」に聞こえますが、明確に異なる母音です。英語ではこの母音のどちらを使うかで単語の意味が変わる例がいくつもあります(pack-puck, bat-but, cap-cupなど)。それぞれの母音の発音のしかた(口の構え)を学び、聞き分けの練習をします。

Q2:どのようなことが特徴の授業ですか?
多くの受講生は高校で英語の発音をほとんど学んできていないため、まずは内容のほとんどが新鮮に映ると思います。それから、教室がCALL教室ですので、受講生一人ひとりの前にパソコンがあります。そのパソコンを使って、自分の発音を録音して、その音声ファイルを教員に提出する、という活動を多く行います。他には、英語を発音して、音声認識アプリに文字起こしをさせる活動、聞き取り練習、発音練習ではペアワークもあります。


Q3:これまで授業を受けた学生たちは、英語の発音に変化が見られましたか?発音が良くなりましたか?
良くなります。この授業を受けると、自分が今までしていた英語発音が本来の発音ではなかったと気づく場面がたくさんあります。違いが分かるということは、自分の発音を修正できるということです。聞き取りが上手くできない部分については、残念ながら発音を修正することは難しいですが、それも聞く・発音する練習を重ねていくと、気づきが生まれるので、良くなっていきます。
Q4: 英語をネイティブスピーカーのように話せるようになりたいと思っている高校生に、先生からアドバイスをお願いします。
まず、夢を壊すようですが、日本に生まれて日本語のみで育ち、ある程度大きくなってから英語を学び始めた場合は、多かれ少なかれ必ず日本語訛りが残ります。「ネイティブスピーカーのように」話せるというのはなかなか野心的な目標になります。スポーツで言えばオリンピックを目指すというようなものです。大切なのは、「通じる英語発音」であり、「ネイティブスピーカー並みの英語発音」ではありません。オリンピック選手ほど上手にならなくても、スポーツの試合で活躍できるくらいに上手くなることはできますし、それでたいていの場面で、十分に通用するレベルだと思います。この授業でも同じで、ネイティブの英語発音ではなく、通じる英語発音を目指します。この目標であれば、だれでもある程度まで上手になることができます。さらに上を目指すのであれば、あとは練習あるのみです。
いかがでしたか?英語がうまくなるための第一歩が、ここにあるかもしれません。
(聞き手 文学部英語英文学科 鈴木紀子)