menu

資料請求

OPEN CAMPUS

京都女子大学 留学体験インタビュー 第二回

2025.07.09
その他共同研究室より日本文学科のお知らせ

前回に引き続き、京都女子大学に留学されたKさんのお話を伺っていこうと思います。
日本文学科現3年生のKさんは、昨年一年間を、京都女子大学へ留学し、京女の学生として学びました。
前回は、留学するにあたってどんな気持ちだったか。京都女子大学と大妻の違い、募集のことや寮のお話など伺いました。

―京都での生活は楽しかったですか?
楽しかったです。特に、さまざまな場所に行くことができた点が、良い刺激になりました。休日だけでなく、学校生活においても、外に出る授業が多く、新鮮でした。具体的には、基礎演習という授業では、六道珍皇寺、六波羅蜜寺に行きました。授業時間内で学校から行って戻ってくるという授業で、京都女子大学の立地の利点を改めて実感しました。ほかには、地域連携活動入門という授業で、白川周辺の清掃を体験させていただいたり、商店街や街並み、博物館の展示を見る課題なども経験しました。また、留学中はお祭りを見に行ったり、季節を楽しめる機会も多く、見どころが多くて、充実していました。

〈白川清掃 連携活動入門の課題を実施しているところです。〉

―京都で生活されているからこそ、の体験ですね。
反対に、生活で苦労した点はありましたか?
交換留学生であること、慣れない場所での生活、初めての寮生活という今までにない経験が多く、苦労しました。また、京都は観光客などで人が多い場所がたくさんあり、公共交通機関を使うことも大変なときや場所があって、その点がなかなか慣れることが難しかったです。

〈祇園新橋地区 連携活動入門という授業の課題で訪れた、景観保護にとても力を入れている地域です。〉
〈宮川通り(宮川町) 連携活動入門の課題で訪れた、京都五大花街のひとつです。〉

―京都の公共交通機関の混みようは、ニュースにもなっていますね…。
Kさんははじめてご両親と離れて暮らしたわけですが、ホームシックになったりしませんでしたか?
寮にはたくさんの寮生がいたので、京都で生活している間は、特にホームシックになったことはなかったと思います。

〈白川 連携活動入門の課題で訪れました〉

―本当に、京女での生活は充実していたのですね。
ところで、大妻と京女の交換留学は、単位互換があるため在学期間4年間で卒業できるわけですが、その点もやはり留学するときに魅力に感じられましたか?
はい、魅力を感じました。4年間で卒業したいので、互換制度がなければ留学を考えていなかったと思います。実際に、大妻女子大学の教育支援グループの方々や日本文学科の先生方に、単位のことでたくさん相談させていただくことができました。留学中も、教育支援グループの方に報告書を提出し、その月にあったことをお話できて嬉しかったです。
京都にいても、大妻の一員であることを感じられました。

―教育支援の方も、そんな風にバックアップしてくださっていたのですね。心強いですね!
日本文学科では、3・4年でゼミに入るために、2年生の時にゼミを決めますよね。Kさんは京都にいて、ゼミ決めをどんなふうに考え、調査に参加されたのですか?
京都女子大学で「講読中古」という授業を受講したことから、『源氏物語』に興味を持ちました。そのため、ゼミでさらに学んでいきたいと考え、manabaのクラスコースで配信された、ゼミ決めのための資料を見て決めました。

〈京都市平安京創生館 風俗文化史Aという授業の課題で訪れた、京都市平安京創生館の平安京復元模型です。〉

―manabaで資料を確認し、エントリーしたのですね。離れていても東京の学生と同じようにゼミ決めにも参加できて、manabaはありがたいですね。
Kさんは、中古の久保ゼミに入られているようですが、京都での生活が研究に役立つことはありますか?
まだ研究についてはあまり決めることができていないのですが、留学中も古典の授業を中心に履修していたので、作品中に京都の地名が出てきたときに以前より想像しやすいと感じます。また、文献の使い方や考えのまとめ方について学ぶことができたことが、役立っています。

〈京都国立博物館 芸術と表現(教養科目)で訪れた、京都国立博物館です。大学のすぐ近くで、京都女子大の学生は無料で入れました。〉

―いま大妻に戻ってきて毎日どうですか?
2年生の必修科目で、互換されない単位の科目は他の3年生の友人と違って履修しなくてはならないので忙しいです。
友人関係は、1年生の時の友達の友達、という形で仲良くなれてここでもみんなのコミュニケーション力に助けてもらっています。

―京都女子大学に留学し、大妻女子大学に戻って、改めて大妻の良さは何だと思いますか?
わたしは、いろんな時代の授業が受けたかったので、大妻を志望しました。
上代から近代まで、専門の先生がいらっしゃって、それぞれのゼミに入れる。そんな環境にあこがれて大妻を受験したので、それが大妻の良いところだと思いました。
また、京女では神林先生や久保先生に紹介された先生の授業を受けることができました。
京都にいても、大妻の先生の存在を感じられましたし、教育支援の方をはじめ、学校のたくさんの方に支えられ、大妻はサポートの手厚い親切な学校だと感じました。

―最後に、いま、京都女子大学交換留学を考えている学生さんに、一言お願いします。
交換留学は、とても充実していて、今しかできない経験がたくさんできました。私は交換留学を経験して、成長することができたと感じています。特に、自分から挑戦することができるようになってきたことは大きな変化です。今回の留学では、せっかくの機会を活かしたいという思いが強く、学校生活、寮生活を頑張れたことは自信にもなりましたし、新しい場所で自由に過ごせることはとても楽しかったです。留学には、たくさんの不安があると思います。ですが、学生支援グループや資格支援グループの方々、日本文学科の先生方に、留学前から、留学中も留学後も、たくさん助けていただきました。ですので、安心して留学を楽しんできてほしいです。

〈インタビューを受けるKさん〉

Kさん、ありがとうございました。
「京都女子大学が良いならば、京都女子大学に最初から行く方がよいのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、大妻に入学して、大妻の良いところも享受しつつ、京都女子大学での学びも体験できる。これは、大妻生であるからこそ、可能なことです。
これからも、京女と大妻の相互交流が長く続いていくことを願うばかりです。