Ikedaゼミで海外移住資料館を訪問
Ikedaゼミで海外移住資料館を訪問
Ken Ikeda先生とゼミの学生
2025年11月15日(土)、イケダ・ケン教授とセミナーの学生は、JR桜木町駅で集合してから、横浜みなとみらいにある海外移住資料館(JOMM)を訪問しました。訪問に先立ち、授業では20世紀初頭にハワイに渡りサトウキビ農園で働いた日本人移民を描いた映画 Picture Bride(写真花嫁)を見ました。
海外移住資料館は、海外移住の起点となったハワイを含む北米と、JICAが戦後、移住事業の一翼を担った中南米の国々を主たる対象とし、海外移住に関する歴史的な資料を展示しています。 私たちのグループは、 イケダ教授の友人であるJOMMスタッフの フジオカ・ケン氏に案内してもらいました。
資料館見学後、イケダ教授と学生たちは「あかいくつ」観光スポット周遊バスで中華街に行き、中華料理を楽しみました。
英語英文学科4年 内藤 優瑚さん
JOMMを見学した際、フジオカさんに日本人移民について質問する機会があり、とても丁寧に教えていただいた。特に、広島・山口からの移住者が多かった理由が、経済的事情だけでなく地理や地質といった要因にも関係していると知り、移住の背景の複雑さを感じた。また、農業従事者だけでなく書生と呼ばれる留学生が渡航していたことや、戦時中の日系人が収容や財産没収に直面した歴史についても学ぶことができた。もともと出稼ぎ目的だった人々が、ピクチャーブライドで家族を呼び寄せ、異国の地で自分なりの生活を築いていったことが印象的だった。
今回の見学を通して、海外移住は単なる出来事ではなく、多様な人々の選択と生き方が積み重なった歴史なのだと実感した。
英語英文学科3年 大野 真彩さん
先日ゼミの仲間と横浜にあるJOMMに行ってきました。室内はフォトスポットや歴史に基づいた模型などがたくさん飾られており、そこでは、ガイドの方が英語でアメリカの海外移住の歴史について説明してくれました。その中でもさとうきびやハワイでの労働環境、写真お見合いについては、以前ゼミの授業で見た Picture Bride の映画の内容と同じものもあったので、より説明が頭に入ってきやすかったです。
横浜の海外移住資料館を訪れて 英語英文学科3年 山本 璃音さん
前期の授業でPicture Brideを鑑賞し、日本から海外へ渡った移民女性の生き方や背景について学びました。写真だけを頼りに結婚相手を決められ、慣れない土地で厳しい労働や差別と向き合いながら生活していく姿は、当時の移民が抱えていた不安や葛藤を強く感じさせるものでした。この作品を通して、移民というテーマが自分にとって以前よりも身近に感じられるようになりました。
そのうえで今回、ゼミのみんなと横浜の海外移住資料館を訪れました。すでに背景知識があったからこそ、ガイドの方の説明をより深く理解することができ、展示の一つひとつが「授業で見たあの場面は、こういう現実の積み重ねから生まれたものだったんだ」と実感しながら見学できました。そのため、Picture Brideの内容についてもより深く理解できたと思います。
展示されている写真や手紙、生活道具を見て、当時の人たちが本当にそこで生活していたことを強く感じました。日常のリアルさや苦労、そして支え合いながら生きる様子が伝わってきて、学びがより具体的なものになりました。
資料館の見学の後、中華街に行き、友達と街を散策しながら美味しいものをたくさん楽しみました。友達との仲も深まり、今後のゼミ活動がより楽しくなりそうで、一日の思い出がさらに特別なものになりました。
