神林ゼミ合宿旅行記

今年度ゼミ合宿旅行記最後のご紹介は、神林先生率いる近世ゼミです。

神林ゼミは、9月初旬に石川県金沢市へ行きました。

2泊3日、8名のゼミ生が参加しました。

なんと、学生が旅のしおりも作成したそうです!


「必ず持ってきてもらいたいもの→・保険証・学生証・1日目のお昼ご飯」すばらしい注意事項です!


このスケジュールをたどりつつ、先生から教えていただいた旅の様子、見学地のことなどをご紹介していきましょう。


一日目。お昼を新幹線の中で済ませ、13時頃金沢到着。

まずは兼六園へ。

神林先生の解説
「金沢の名所と言えば、おそらく第一に連想される(であろう)兼六園での一枚です。

広大な敷地に広がる見事な造園、細部まで心が尽くされた意匠は、加賀藩の富と文化的洗練を物語ります。
なおかつ、それが現代まで変わらず持ち伝えられ、丁寧な維持管理が継承されていることにも感嘆します。
この日は台風が近づいていて、かなり激しい雨が降ったり止んだりの天候でしたが、この写真はその晴れ間、清々しい木漏れ陽を捉えた一枚ですね。雨に洗われた緑が目に鮮やかです。
(※なお、今回の写真は全てゼミ生さんから提供して頂いています。)

まだ暑さの残る9月初頭。雨露に濡れた庭はきっと心に残る美しい情景だったことでしょう。


その後、ひがし茶屋街を散策。

神林先生解説
「こちらも金沢で人気の観光スポットの一つ、ひがし茶屋街での一枚です。

金沢は花街の繁栄でも知られ、その街並みが現代まで残っています。
「小京都」の異名もある通り、京都の祇園などにも通じる建築様式が特徴的ですね。
先述のように、台風の影響で急な雨も多い日でしたが、茶屋街の風情には雨も似合う気がします。

たしかに、傘をさす人々の姿が似合う風景ですね。

一日目は数グループに分かれて夕食を取り、ホテルに戻ったようです。

二日目は、希望者ごとグループに分かれて、手仕事体験や観光をした日でした。体験型文化研修ですね。

神林先生
「全員が揃って囲んだ夕食時の一枚です。やはり金沢とくれば美味しい魚を食べたい!ということで、幹事役の学生さんが良いお店を探してくれました。この写真はまだ序盤で、この後何種類もお料理が続きます。

食卓では、日中グループに分かれて体験した「ものづくり」の感想や、作った作品(金沢の伝統技法を活かした刺繍など)の披露でも盛り上がりました。」

三日目の最終日は、全員で妙立寺(忍者寺)を見学しました。
「加賀藩とゆかりの深いお寺「妙立寺」。藩主の祈願所でもあったこの寺では、万一の場合の敵兵(幕府の刺客)の襲撃に備えて、藩主をこの寺で守るとともに、敵を退け、寺内で討ち取るための様々な仕掛けが施されています。
建物の構造や細部の仕掛けまで、本当に巧妙な工夫が凝らされていて、文字通り驚嘆でした。(妙立寺については、よろしければ下記のサイトなどもご参照ください。)

https://burari-kaga.com/kanazawa-kaga-fukui-tourism/kanazawa-tourism/shrine-temple/myouryu-temple

二日目の文化体験だけでなく、日本文学科らしい文学の実地踏査もおこなわれ、内容が充実していますね!
お天気にも恵まれ、青空のもと、ゼミ生たちの笑顔が素敵です。

午後は、21世紀美術館を見学。現代美術に触れ、きっとよい思い出になったことでしょう。

旅の最後に、金沢駅にて一枚。

再開発された駅頭、新たな金沢の顔になっている「鼓門」での記念写真です。

金沢では能楽も盛んに行われていたことから、能の囃子の一つである小鼓を模した意匠で、伝統と現代性が融合したデザインが目をひきますね。金沢ではとりあえずここで記念撮影、という方々が多いようで、私たちもその例にならってみました。

神林先生、なんて控えめな…後列にて集合写真にご参加くださっています。先生と一緒に写真が撮れて、よかったですね!

歴史を学び、実際に体験することもあり、さらに現代へそれらを昇華させていく。すばらしいゼミ合宿となった様子がうかがえます。

この楽しかった思い出、そしてここで学んだことを糧に、4年生は卒論を完成させて下さい。3年生は着々と準備をすすめて来年のゼミ合宿も、ぜひ自主的に計画し楽しいものにしていってくださいね!

2023.11.2