第18回 卒業論文発表会(2023年1月23日)

第18回 卒業論文発表会(2023年1月23日)

2023年1月23日、大妻女子大学コミュニケーション文化学会例会として、「第18回 卒業論文発表会」が対面にて開催されました。例年に比べ参加者は少なかったのですが、4年生が在籍するゼミの代表1名、計11名が発表を行った後、学生・教員からの質問に答える形で活発な議論が行われました。

どの発表も、自らの生活・問いから出発しており、本学科のキーワードでもある「国際性」「現代性」「学際性」といった多角的な視点から考察された、大変興味深いものでした。また、研究方法も文献・資料調査だけでなく、インタビュー・アンケート調査・テキストマイニング手法・オンラインの心理学実験など、多岐にわたっており、力作揃いでした。

発表された卒業論文の題目は、以下の通りです。

・欧米での日本語受容について―kawaiiから考える借用語の意味変化―
・ファッション雑誌における目次情報の分析―平成後期から令和まで―
・「ジェンダー平等」の時代における女子大の存在価値~広報戦略の観点から~
・映画『コクリコ坂から』解読~旗あげ少女は何を想う~
・女性に対する暴力と男性性―ホモソーシャルとミソジニーを手がかりに
・ジャニーズのSNS解禁と推し活の変容
・フィリピンにおける経済発展のための諸条件
・音楽は本当に作業意欲を向上させるのか?
 ~言語情報を含む音楽聴取が作業意欲に及ぼす影響~

・アメリカ合衆国における銃問題―その歴史的・制度的背景―
・韓国社会におけるジェンダーを巡る問題
・中国における少子化問題

発表会終了後、今年度(2022年度)末で定年退職される五十嵐浩司教授より「コミ文と私」というタイトルでご挨拶を頂きました。ウクライナ侵攻など世界の大きな問題の前で私たちは無力を感じがちだが、「『クリティカルマス』(Critical Mass)〔集団のなかで大多数でなくても、存在を無視できないグループになるための分岐点があり、それを超えたグループ〕を作れれば、世の中は変えられる」とのメッセージを頂きました。今後も「世界の安寧・秩序」と「マスメディアを変えていく」ため、尽力されるとのことです。

(コミュニケーション文化学科 松田春香)

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