3)活動内容 ii 実地調査
これまで、年に2回のペースで、大学院生・研究生にお手伝い頂きながら、大妻女子大学図書館所蔵和装本や草稿・テキスト研究所蔵和装本の書誌調査を行ってきました。平成23年度からは、特に当研究所蔵の和装本調査に力を入れて進めてきました。
草稿・テキスト研究所蔵和装本の調査報告は、日本文学科 小井土守敏教授監修のもとに「草稿・テキスト研究所蔵古典籍略解題」(詳細は下記を御覧下さい)として、『研究所年報』に順次発表していきます。連載の初回は、『研究所年報』5号(2012年3月)です。
◎草稿・テキスト研究所蔵古典籍略解題草稿・テキスト研究所では、創設以来、その活動の一環として、非常勤助手および大学院生、研究生によって、当研究所および本学情報センター図書館が所蔵する和装本の書誌調査を行ってきた。当初は、所蔵資料の整理とその目録化を目的として、また、大学院生等の勉強もかねて進められてきた書誌調査であったが、現在その調査件数は1,000件を優に超え、未調査の資料に関してもある程度の目処が立ってきた。書誌調査の活動は、情報収集から情報公開へとその段階を進んできていると考えられる。 そこで、当研究所が所蔵する資料に限って、こうした調査の成果を定期的に本誌に公開していくこととする。それぞれの調査報告は、書物の概要を示す画像を数点と、主要な書誌記述によって構成され、末尾に調査担当者を記すこととする。 当研究所蔵の古典籍の存在を学内外に知らしめ、かつその資料の利用の便に供されれば幸いである。 (『研究所年報』5号(2012年3月)より転載) |
◎掲載資料一覧◎『研究所年報』5号(2012.3) 『曽我物語』『続古文真宝後集』『一休はなし』『栄花遊二代男』 ◎『研究所年報』6号(2013.3) 『無住上人妻鏡』『朝鮮物語』『甲陽軍艦評判』『和歌分類』『沙石集』『勧化因縁東海一影』 ◎『研究所年報』7号(2014.3) 『宇治大納言物語』『世継物語』『住吉物語』『無名抄』『絵入 曽呂里狂哥咄』 ◎『研究所年報』8号(2015.3) 『西国三十三所 観音霊場記図会』『二十四章孝行録抄』『鸚鵡新徒然草』 ◎『研究所年報』9号(2016.3) 『長禄記』『卜養狂哥集』『盲安杖』『女人愛執恠異録』 ◎『研究所年報』10号(2017.3) 『三国物語』『馬医書』 ◎『研究所年報』11号(2018.7) 『丙辰紀行』『大學抄』『西国三十三所 観音霊場記図絵』(再掲) ◎『研究所年報』12号(2019.7) 『観世音霊験図会』『吉良左兵衛佐殿夜討跡御改之事』 ◎『研究所年報』13号(2020.11) 『庭訓往来抄』『驢鞍橋』『無而七癖』『楠一生記』 ◎『研究所年報』14号(2022.7) 『夕かほ』『聖徳太子伝図会』 |
1)設置の意義 | 2)沿革史 | 3)i-A研究調査 | 3)i-B調査報告 |
3)ii実地調査 | 4)講演会・シンポジウム | 5)報告集の刊行 |