英文学会秋季例会講演会

英文学会秋季例会(11月19日)で、伊藤みちる先生がお話しされました。タイトルは、「国際協力・国際開発を仕事として行う ~卒業生の経験から:JICA、外務省、国際NGO、国連」です。伊藤先生は、本学英文学科のご出身で、タイトルに示されたご経歴をお持ちです。

学生時代には、TOEFLの教本をぼろぼろになるまで使い込んだこと、着物モデルのアルバイトで貯めたお金で15か国を旅行したこと、卒業後はタイやジャマイカの大学で日本語を教えたこと、さらにその後、国連ボランティア計画のガイアナ・オフィス代表としてボランティアの推進や世界中から集まるボランティアのサポートに当たられたことをお話しになりました。

英文学科の学生にとって印象的な言葉がたくさんありました。

「最低限の英語力を身につけよう。正しい文法を使えることは、教育を受けたことの証明です」

「きちんと内容のある話をすることが大切」

「アメリカ英語イギリス英語がベストだ、という信仰を捨てること」

「世界は広い。英語を話すことで世界は広がります」

英国ウォーリック大学で修士号を取得されて、昨年大妻女子大学国際センターに着任された伊藤先生のこれからの抱負は、女子教育に力を注ぐことだそうです。

「世界では女の子が女の子であるということから受ける苦難と理不尽さにあふれている。その点、日本の女性は恵まれている。でも、自分がどれだけ恵まれているか理解していない。いかに幸運であるかを感じてほしい。そして与えられたチャンスを生かしてほしい」

伊藤みちる先生のお話は、学生の心を奮い立たせてくれました。

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(講演後のレセプションの風景。右から4人目が伊藤みちる先生)