英語英文学科

時實 早苗

時實 早苗 (ときざね さなえ)

プロフィール

時實 早苗20世紀以降を中心とするアメリカ小説が専門です。これまでとくにウィリアム・フォークナー、ヘンリー・ジェイムズを研究してきました。そのほか、女性の文学、ネイチャー・ライティング、現代のエスニック小説なども扱っています。

理論的には、「書くこと」を中心に論じ、最近は「手紙」と文学の関係を探求しています。

主な著書

  • Faulkner and/or Writing: On Absalom, Absalom! リーベル出版 1986.
  • The Politics of Authorship リーベル出版 1996.
  • 『手紙のアメリカ』南雲堂 2008.
  • 『ポストマンの詩学』彩流社 2017.

主な論文

  • “Anecdote of the Vase: The Introduction to The Sound and the Fury,” Faulkner Studies Vol. I, No. 2, 1992, pp. 53-70.
  • 「腐敗の意味」、『腐敗と再生』慶應義塾大学出版会 2004, pp. 227-249.
  • 「地図的想像力」、『フォークナー』第9号 2007, pp.60-68.
  • “Letters, Diaspora, and Home in The Color Purple,” Seeking the Self-Encountering the Other: Diasporic Narrative and the Ethics of Representation, Cambridge Scholars Publishing, 2008, pp. 276-290.
  • 「エドウィージ・ダンティカの『息、眼、記憶』と「声」の手紙」、『異言語と出会う、異文化と出会う』風間書房 2011, pp. 259-277.
  • “Nuclear Kabuki” Visuality and Vision in American Literature Bialystok University Press, 2014. pp.297-307
  • “Epistolarity of Email,” International Journal of Human Culture Studies, No. 26, 2016 pp. 142-156

主な訳書

  • 『ポール・ド・マン』クリストファー・ノリス著、法政大学出版局 2004.
  • 『パーディタ』パウラ・バーン著(共訳) 作品社 2012.

担当科目

  • 基礎セミナー
  • 米文学入門
  • 米文学(現代)
  • 米文学(特講)
  • セミナー
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ゼミの紹介

教員から

アメリカ小説、とくに20世紀以降の小説を読むゼミです。まずは小説のおもしろさをわかってほしいと思います。さらに、背景となるアメリカ社会の問題を考えることも大切です。その上で、アメリカ小説の持つダイナミクスと多様性を伝えられればと願っています。 毎年異なるアプローチを試していますが、これまで「少女のアメリカの夢」、「ジェンダー」、「アメリカ文学における愛のかたち」「若者の成長」など、さまざまなテーマで作品を読み、アメリカ小説とアメリカ社会の関係を考察してきました。論文を書くための準備、調査、書き方などについても、学んでいきたいと思います。

学生から

時實ゼミ写真

  • 20世紀のアメリカ小説を題材としています。前期は毎回異なる作品を、後記は1冊の洋書を読みます。26年度はジェンダーの視点で主に女性に重点を置き、女性の問題や親子関係について皆で考え議論しました。先生が毎回作品や作者についての+αの情報を教えてくださるので知識が増えます。多くのアメリカ小説に触れることができ、新しい価値観や考え方を持つことができるのがゼミの魅力です。
  • 20世紀ごろのアメリカ文学における愛のかたちを題材として、ローテーションで事前に作家の来歴や作品のあらすじを調べます。その資料を毎回の授業で読み合わせ、ポイントになる引用文や映像資料を見たあと、ディスカッションを行い、先生の詳しい話を聴いてさらに理解を深めます。作品ひとつひとつが異なった愛のかたちを持っていて、どの作品も印象深いものばかりです。愛という漠然としたものを、文学作品を通して様々な視点で見ることができます。先生の余談もとても面白くて、みんな仲が良いんです!

過去の卒論タイトル

  • ジャメイカ・キンケイドの作品における母と娘の関係
  • 『パッシング』における白人優越主義
  • ディズニープリンセス:時代の流れと女性の立場の変化
  • 国際児のアイデンティティ:その発達の背景
  • 緑の灯火:『グレート・ギャツビー』と1920年代
  • 賢明な老女:『風と共に去りぬ』におけるマミーのヒロイン性
  • 導き手としてのシーモア・グラス:サリンジャーの『フラニーとズーイ』について