再生ことわざの解説

コンテスト応募者のために、<英語再生ことわざハンドブック>(A5サイズ24頁)(以下<ハンドブック>)を学科内で制作しました。これは、ことわざと再生ことわざの仕組みと働きを、英語学習者(大学受験レヴェル)を対象に解説したものです。

  1. 第1章 英語のことわざ
  2. 第2章 英語のパロデイ
  3. 第3章 再生の原則
  4. 第4章 ことわざの多様性
  5. 第5章 再生の実践
  6. 第6章 ことわざのアナロジー

<ハンドブック>は、コンテスト応募者に必要な情報を提供することが主目的ですが、それ以外の用途にも使用しました。

  1. 学内のオープンキャンパスにおいて、体験授業で使用した。
  2. 関東圏の高校で開催される、模擬授業で活用した。
  3. 学内で開催される新高3高2大学説明会の折、学科紹介を兼ね、資料として配布した。
  4. 文学部英語英文学科選択必修専門科目『英語学(語法・文法)』(3・4年対象)において副教材として使用し、作品制作を課した。授業期間に作品の発表会を開催し、互いに講評した。

その他、都内の某高校の文芸部長から、部員全員で作品を制作したいという要望が寄せられ、希望部数を郵送したこともありました。

<ことわざ>は、通例、誰がその表現を生んだのか、発案者が不明です。それと同様、<再生ことわざ>の原作者も、通例、不明です。幾つかの表現は、その制作者が記されている場合もありますが、これをどう扱うかは、悩ましい所があります。というのも、本当にその著者がそれを制作したのかが、疑わしい場合があるからです。

<ハンドブック>の初版を公開した時、外部の母語話者教員から、ある表現は、そこに記したより古い出典がある、との指摘を受けました。引用句辞典で確認し、改訂版で修正しました。<再生ことわざ>の著者を同定するのは、極めて困難であることを実感しました。