学生国際協力団体FAMの活動とコミ文

コミ文4A 早野 茜

私の在籍するコミ文は、一言でいうと大妻女子大学の中で一番マルチで自由な学科です。コミ文の授業では、ツイッターを使うこともあれば、歴史ある映画を読み解いたり、海外のニュースや新聞を用いて議論したりなど、授業方法もユニークです。分厚い教科書を開いて机に向かうというよりは、むしろ地球上にある様々な‘イマ’を見つめ「生きている情報」を自由に使いながら、自分なりのモノの見方を培っていく場だと認識しています。

私は大学三年生の4月に「学生国際協力団体FAM」というサークルを友人と立ち上げ、そこの副代表として現在も活動しています。メンバーは全員女子大生で、主にカンボジアへの教育支援(教育に必要な物資の調達、募金活動等)と、女子大生への啓発活動(イベントの主催、各メディアへの情報発信、プレゼン等)を行っており、日々社会人や他の学生団体との関わりがあります。サークルでは、実際に現地に行ってみたり、現地の現状をよく知る専門家の人々に話を聞きに行ったり、SNSを通じて様々な学生団体と情報交換もしていきます。他にも積極的に校外で行われているセミナーに参加したり、FAM主催でチャリティーイベントもします。そうした中でできた、様々な立場の人との繋がりは、かけがえのない財産であり、自分たちを成長させてくれる存在でもあります。

FAM

また、毎回のミーティングでは必ず各メンバーが国際関係・海外支援をテーマに事前に勉強してきたことをシェアするというシステムをとっています。それは「女子大という女の子だけのフィールドでさえ、まだまだ手を挙げて自分の意見を言える子が少ない。これはまずいのではないか?」という想いからで、メンバー全員が自発的に考え、行動することによって、女子大生インフルエンサーになれるよう努めています。このような組織をまとめる中で必要とされるのが、人を納得させるプレゼン能力、情報伝達能力、多面的な物事の捉え方などですが、これらは知らず知らずのうちにすべてコミ文で身に着けていたことでした。また、「国際協力」となると、一女子大生としてのミクロな見方ではなく、それぞれの国や異なる社会的・文化的背景を持つ人々と、どのように繋がっていくべきなのかを様々な立場から、見つめる必要があります。そう考えられるようになったのも、コミ文という環境があったからなのではないかと思います。

コミ文では異文化コミュニケーションに必要な外国語能力の習得に加え、メディアや異文化に対する向き合い方を、歴史・芸術・文化・政治などあらゆる面から学べます。もちろんコミ文の最終的なゴールはそこではなく、授業で得た事を背景とし、「自分の言葉を自分の本当に望む形で、相手に伝えることができる」のがコミ文生の目指すところです。コミ文は、入学当初から様々な学問に触れ、決してラクな学科ではありませんが、とても実りのある学生生活が送れます。卒業するまでには、自分の想いを言葉にして、きちんと紡ぐことができる女性になっていますよ(^^)

◆動画◆http://www.youtube.com/watch?v=Cq1iipG_HNY

◆HP◆http://fam20100406.jimdo.com